FCM(森林文化ミュージアム)くらしごとツアーを2023年3月15日〜17日に開催しました。
まずは、ツアーの様子を先にお見せします。詳しくは下記へ。
そもそも、しもかわ森林文化ミュージアムとは
今では SDGs の先進地として知られる北海道下川町ですが、そのルーツには、伐っては植え育てる循環型の林業と木質資源を余すことなく活用する林産業があります。そんな下川町に「まちがまるごと博物館」という視点で「森林ミュージアム構想」があったことをご存じでしょうか?
手本にしたのは、1960年代にフランスで誕生したエコミュージアム(フランス語でエコミュゼ)の考え方でした。エコシステム(生態系)とミュージアム(博物館)とをつなぎ合わせた造語で、施設内の展示にとどまらず、ある一定の地域全体を博物館として捉える発想です。
1998年にスタートした下川産業クラスター研究会・グランドデザインプロジェクトは、この発想を手本に森林ミュージアム構想を打ち立てました。 同プロジェクトの2001年の中間報告書『森林共生社会のグランドデザイン』には、その目的について次のように書かれています。
あれから20年余……木質バイオマスエネルギーや森林環境教育といった森林ミュージアムの枝葉は広がり、さらに、森林分野にとどまらない活動が花開き、持続可能な社会、SDGsのモデルとして評価されるようになったのです。
一方で、枝葉を支える幹、そして根っこの部分、林業・林産業を始めとする基幹産業の人材不足は慢性化……当たり前の存在になってしまうと、その良さをことさらに伝えることを忘れてしまうせいでしょうか。
確かに、下川の人たちはSDGsのモデルだと肩肘張るようなこともなく、日々の暮らしと仕事の循環の中で、知らず知らずのうちに森林ミュージアムを形づくっているように見えます。それはもはや文化。
そんな下川町の良さをあらためて伝えようと、森林ミュージアム構想をアップデートして、多様な下川の魅力を「文化」という言葉に込め「しもかわ森林文化ミュージアム」として表現することにしました。
でも、その文化を担う担い手が断続的に不足してきています。
そこで、まずは知ってもらうためのアプローチから始めていくことになりました。
森林文化ミュージアムのwebページの制作、周知イベント、働き手の紹介、人材バンクによる求人マッチング等からプロジェクトは進んでいきました。
ぐるっとしもかわでは、このプロジェクトを全面応援していますが、下川にどんなくらしごとがあるのかを知ってもらうためのくらしごとツアーを企画・運営・コーディネートさせてもらいました。
【FCMくらしごとツアー概要】
しもかわだからできるくらしごとを体感できる2泊3日のツアーにまとめました。
(訪問先一覧)
・下川森林組合(現場から北町工場まで)
・三津橋農産
・フォレストファミリー
・下川町原料供給施設
・下川町役場(バイオマスボイラー)
・バイオビレッジ
・下川町特養林産物栽培研究所
・イチノハシ駅カフェ
・フィードサービス・松岡牧場(バイオガスプラント)
・A-frame cabin iwor
詳しくは、森林文化ミュージアムの本サイトの方で5回の連載で紹介されていくので、楽しみにしていてください。
第1弾のプロローグがすでに公開されています。
興味がある方は、こちらの問い合わせでも本サイトの問い合わせでも構わないので、ご連絡ください。
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